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蝉時雨

青の真実

喉が灼ける
息が詰まる
目が眩む
思考停止


どこもかしこも青の世界で

ああ ここは海の中かと
でも地元の海は緑色に変色してまどろんでいたような

ああ ここは空の彼方かと
でもあの曇り空のなかにこの青はあったのかどうかは謎だ


まぁ
実際もーどこでもいいんだが
手ぶらぶらさせて深呼吸
やっぱ生きてる
死んではないようだ
横倒れしてそのまま意識シグナルの応答なし
あれ 生きてんの? 死んでんの? どっちでもないの?
久々にいい夢みれそーだ
全身青に塗れて



こーしてると
生きてても生きてなくても
もうどーでもいいと思える
そりゃ仲のいい友達がポックリ逝ったら寂しい
それなりの人でも残念だなーとは思う
自分事にしてみてはどうだろうか
これからなにがあるのかないのか
考えるだけで少しばっかし億劫だし
このまま誰にも会えないんであっても
ウサギのように寂しいことが理由で死にはしない
そう思えてしまって


地元はもともと好きだった
臭い漁港はみんな嫌いらしかったけど人間臭くって好きだったし
妙に寂れた歩道や畦道も好きだった
あの海洋生物がいるのかも怪しい青臭い濁った海も

もともと鮮やかなものと無縁なようで
今この極彩色の青に取り囲まれている状況下でも
地元の海でもない空でもないあーでもないこーでもないと
結局なんもわかっていない田舎者だ


でも生きる死ぬの判断下において
最早田舎者やら都会者やら外国人やらは
然したる問題ではないのだろうなーと


死に物狂いで探し物したって
いきなしスルッと見つかってしまう時が来る
今がまさにそのときだ
「真理」に限りなく近いものを見つけてしまったような
軽い優越感と軽い絶望を抱く
生きてる意味なんて無に等しい
関東の人口密度がすこし下がるだけだ







グズグズしたところで
なにも変わりはしないように





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